ペット霊園・火葬
郡上八幡
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自然苑とメタセコイア
自然苑とメタセコイア
日本全国にメタセコイアは
多く植えられており、日本の樹木と思っている人も多いかもしれないが、
中国原産のヒノキ科の落葉針葉樹である。
日本には1950年に100本の苗木が導入され、その後、挿し木で殖やされ、
全国に普及した。
ペット墓苑自然苑の周りには、
たくさんのメタセコイアがあり、春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の樹形と季節に応じて、心を和ませてくれている。
メタセコイアは「生きている化石」
と言われている。
化石が最初に発見され、絶滅したと思われていたが、その後、生きているメタセコイアが中国で発見されたので、その名がある。
日本列島から、たくさんの化石が発見され、過去には多くのメタセコイアが生育していたことがわかっている。
メタセコイアは、化石記録では
日本列島から95万年~50万年に
消滅している。
植栽すると、全国各地で大木になって、
一見、100万年前の風景が
蘇ったように見えるが、そうではない。
メタセコイアは植えると大きくなり、
雄花と雌花を付け、雄花からは花粉が放出され、雌花が受粉し、雌花は球果となり、
種子ができる。
しかし、球果から散布された種子が芽生え、幼木になる、すなわち自然に繁殖している場所は極めて稀である。
大きく成長はするが
自然繁殖はできていないことが多い。


自然苑と郡上八幡自然園は、
メタセコイアが自然繁殖している
数少ない場所である。
自然園ができた時は植栽されたが、
その後、植栽した木が大きくなり、
自然繁殖した個体が高木になっている。
自然繁殖している点で、
自然苑はメタセコイアが植栽されている
他の地域とは異なる。
なぜ、自然苑と郡上八幡自然園では
メタセコイアが自然繁殖できるのだろうか。
現在調べているが、
生物の生態と環境との関係は複雑で、
完全には明らかにできていない。
気温、湿度、土壌、光が
適しているのだろう。
樹木は、一般に人や動物より長生きで、
巨大となる。
そのため、
人は樹木に安らぎを感じてきた。
日本のメタセコイアは、現時点では、
最長でも樹齢70数年であるが、
原産地の中国では、メタセコイアは樹齢300年以上にも達し巨木になる。
メタセコイアに囲まれた自然苑は、
人と、人とともに暮らした動物にとって、
安らぎの場となるのではないだろうか。
2023年11月
塚腰 実
(大阪市立自然史博物館 外来研究員)